所感: ビジネス知識源プレミアム 2022/04/24号
前回はちょっと要約が長すぎました。後々役立ちそうな、メモしておくべき内容に絞っていきます。
【要約】Vol.1228:日曜増刊:財政破産のシミュレーション(1)
※カッコ内は私の感想。
■序章
・先週末にNYダウが1000ドル下がった話題からスタートです。
・原因は、
FRBが、5月0.5%、6月0.75%、7月0.5%と、従来の予想の2倍から3倍上げることが、パウエルの言葉からはっきりしてきたことでした。
との事です。
・さらに2020年は9、10、11月、2023年にも3回利上げが予定されているそうです。
・2022年7月には米国の長期金利は4.75%付近に上がる可能性が高い
↓
日本が0.25%のままなら金利差は4.5%と異常値
↓
円売りで円安は140、150円に進むかも
・2022年末から23年には、2%の金利に、向かわざるを得なくなる(著者予想)
(こう言う時事ネタの考察は助かります)
■1.金融資産と同額の、金融負債がある
■2.金融資産と負債の、内容の分析
・この二つの項で、金融資産=誰かの金融負債である事が説明されています。そして、金融資産は実は借りた側が返せる価値しかないのだよ、と。
■3.資源価格の高騰と金利の上昇の結果は、負債の不良化
・今回のインフレは短期的なものではなく、2022年、2023年と続く可能性が高い。
・インフレになると金利が上がる
・リーマン危機は、米国住宅ローン金利が3.2%から5%に上がってローン申請が40%減ったため
・リーマン危機後13年間上がってきた新築住宅価格(2倍)は下がり始めている。これからも金利は上がっていくので、米国住宅は崩落する。
(著者予想、本当なら酷いことになるが。。)
■4.40年ぶりのインフレ(第三次石油危機)
・金利が2%でも上がれば負債の大きな国からデフォルトしていく。
■5.政府が通貨リセットを行わないときは、どうなるか?
・金利が2%上がれば、国債を発行しすぎた日本政府は財政破綻しますよ、と言う話です。
■6.「日本には対外債務がないので、財政破産はない」というエコノミストたち
・政府の借換債147兆円は、金利が上がって国債価格が下がる局面では引受先がない。
(ざっくりした説明で、本当にそうなのか?とは思いました)
所感
・インフレが長期になりそうな事、米国とのイールド差からの円安傾向、との予想は私も賛成です。
で、どうするか?ですよね。
・著者は事あるごとに政府財政の破綻を言いますが、当たったことはありません(まだ破綻してないんだからそらそうだ)。これ実際どうなんでしょう?金利上昇で既発国債暴落、借換債の引き受け難から政府財政破綻、ありそうっちゃありそう。
でも最終的には日銀が引き受けるんですよね?
その結果は、、金利は低いままでインフレが加速、結局そのコストはインフレと言う形で国民(一般庶民)が負担する羽目になるんじゃないでしょうかね?んで国債残もめでたく実質では減っていく、と。
・そう思うとですね、著者は株は暴落が近いと言いますが、米国株あたりに変えておくのは資産防衛としては良いんじゃないかとも思えてきます。仮にバブルが弾けて30%暴落しても、そこから10年かけてさらに上振れするじゃないかってね。
・次号も同話題の続きなので、楽しみにしていましょう。
では、今日はこの辺で。