所感:ビジネス知識源プレミアム 2022/5/11号

STEPNは仮想通貨大暴落で大爆死しました。完全に高値で掴んでしまった。。

始めたばかりで撤退できる状況でもないので続けます。いくらかでも持ち直して、末長く続いてくれることを望みます。こういった新しい試みが一時のバブルで終わってしまうのはもったいないですね。

2022年9月には、世界初の「sleep to eran」アプリがリリースするとの事です。これにも参加していきたいと思います。

Web3、Defi、 Gme-fi、DAO、色々な概念、呼び名がありますが、新しいですよね。明確に未来を感じます。

(対照に、自分が身を置いている会社が、ほんと老害、旧世代組織に思えます。)

 

さて、ビジネス知識源プレミアム 2022/5/11号についてです。

5/8にも増刊が発行されていますがそれは飛ばします(内容は、過去述べられてきた事の繰り返しでした)。

 

今回は結構良かったなと思います。著者のファンタジーが少なめで、現実的な考察が役に立つなと思いました。

 

要約:Vol.1234:正刊:
     ドル基軸体制の崩壊と基軸通貨の多極化(2)

※カッコ内は私のコメントです。

 

■1. コモディティ価格と物価の関係

省略

■2. CRB価格指数とは何か?

・CRBとはコモディティ指数の事

・エネルギー 39%

 貴金属 7%

 産業用金属 37%

 畜産物 7%

 農産物他 15%

・2022/12→2022/5で2.5倍に上がっている(同時期の原油が2.9倍に上がっているから)

コモディティリンク通貨は、通貨を増やさない限り物価が上がらない世界になる。

・2022年8月くらいから、産油国がフル増産に応じない限り、350万バーレルが世界市場で不足する。

・西側にとって、原油価格は110ドル、120ドル、130ドルと上がっていくでしょう

(著者予測)

・西側では、

  「原油の不足→価格の上昇→世界の物価上昇→通貨価値の下落→金融市場の実勢金利の上昇→株価と債権価格の下落」となる。

 (これも著者予想)

・株と債権の下落額7100兆円の損は、2022年8月頃までに回復がないと、シャドーバンクと銀行の危機になる。

・今回はインフレ中なのでマネー増発ができない。

 

■3. 世界の原油輸入

・中国とインドの輸入が圧倒的

 

■4. ドルのヴエールを通じてしか、世界を見ない日本

■5. 国益を追求する、世界1の貿易黒字国のドイツ

■6. 仮に、1ドル=80円の、ドル安(円高)になれば・・・

■7. SWIFTからの排除で、ルーブルは紙くずになったというのは虚説

バサッと省略します。

 

■8. 羊は痩せている時買って、太らせて食えの格言

ニトリの株価は半分の1万2200円に下がっている。

・金やスイス・フランのように、ニトリの株価危機は、長期買いのチャスンスかもしれない(PER 13.4倍に下がっている)。

 (著者が個別株に言及するのは珍しいですね)

ユニクロも、10万円が現在5.6万円。

・両社とも、中国との「気分の関係」が正常化すれば、高騰するでしょうが、円安が障害。

・危機には常にチャンスが転がっている。

・通貨のルーブルは回復したが、ロシア経済総悲観論のため、株価指数は1800から1100に下がったまま。ウォール街のシャドーバンクは仕込んでいるはず。

 (著者予想)

・株価50%以上の下落は、底値買いのチャンスになる

・現在の時価総額が77兆円(半分)に下がったビットコインも、「けもの道」に属している。

 (これのおかげでSTEPNがえらい事になっているのだが。。)

・現在の、金利が上がったための米ドル高は、円に対して過大評価。金利が上がるのは、本質的な通貨価値の下落があるから。

・米国のインフレ率(=通貨の価値下落=8.5%)が円より5%は高いため、金利が上がっている。

ニトリユニクロ、ロシア株の指数(RTS)やETFビットコインを、
等分にして、長期ポートフォリオを組むのもいいでしょう。
くれぐれも言いますが、3か月の短期売買ではなく、長期ポートフォ
リオでの買いです。

(著者が具体銘柄を上げて言及するのはめずらしいです。「あくまで自己判断」としつつも、著者的にはかなり勝算があると見ているのでしょう)

 

■9. 日米のCPI(消費者物価)、前年比インフレ率の分析

・米国住宅ローン証券の金利が5%台になっている →年率20.2%も上がった全米20都市の住宅価格の今後の下落を示す。

・日米のCPIの差はどこから来たか?

  →需要が弱いため、企業間物価上昇(9.7%)を店頭の物価に組み込めていない

  →なぜ需要が弱いのか?

  →コロナ下の日本の世帯所得が減っているから

  →所得が増えないと上がった店頭物価の商品を昨年と同じ数は買うことが出来ない

  →供給が1.5%上回って需要が弱い

  →物価の下落圧力

・1ドル=130円の輸入資源の上昇を加味しても、需給ギャップがあるので2022年インフレは3%に収まる(これがスタグフレーション

 (著者予想)

・米国のCPI上昇8.5%は、賃金の上昇(5%)と、住宅価格の上昇の波及が入っている。

・22年8月くらいから、ローン金利の上昇で住宅価格が下がり、2年間の加算物価上昇も、停止に向かっていくと見ている

 (著者予想)

・米国の長期金利の上昇も、4%に落ち着くかもしれない、2023年には4%から5%のインフレに下がるかもしれない(この予想の狂いは大きい)

・日本は0.25%が上限なので、金利差3.75%。円安傾向は続くが、140円が下限かもしれない(22年8月頃)

・その間、日米の株価には「上がる要素」がない

・年初から30%下がると売りに火が付き、シャドーバンクとヘッジファンドの危機から銀行危機に波及する恐れが出てくる。

 

■10. FRBの利上げ姿勢は、変化できるのか

・米国は、労働需要の逼迫が起こると、競争的に短期で賃金が上がる。

・過去3%台だった賃金が5%も上がったため、物価が上がっても需要は好調だった。このため、資源価格の上昇が店頭価格にモロに転嫁され、7%後半から8.5%に上がった。

FRBは賃金の上昇を抑える目的から、連続的な利上げを予定した。

・2022年5、6月の賃金上昇が0.4%以下に下がる傾向がはっきり出て、物価の予想上昇率が6%に下がっていくと、FRBは利上げの姿勢を変える可能性も出てくる。

・予定より金利の上昇が低くなると、利上げを織り込んで下がっている米国株価には、反騰のきっかけが作られる。

FRBの2022年、23年の予定は、過剰な利上げを予定したものに見える。

 

■11. 世の中に起こることは、理由がある必然とし、まず肯定する。

省略

 

所感:

・著者の論調が少し変化しましたね。従来は、「インフレ→金利上昇→財政破綻」ばかり言っていました。私はそんな一直線には事は運ばないだろうと、話半分に読んでいました(以前のブログにもそういうことを書きましたね)。

・今回は、「インフレは2022年8月ごろに緩和するかもしれない」という論に変わっています。

・もしそうであれば、今は米国株の絶好の買い場なんですけどねえ、どうでしょうか。

・具体銘柄を上げてポートフォリを提案してるのも珍しいことです。ユニクロ、下がったとはいえ単元株100株で600万円の資金を用意しないといけないので、私にはちょっと無理だなあ。ニトリもちょっと苦しい。ロシアかあ。

・この論調でさらなる考察を拝見したいですね、次号が楽しみなりました。

 (世界は金リンク制になる〜、は正直ファンタジーにしか思えなかったです)

 

ではこの辺で。