所感:ビジネス知識源プレミアム 2022/05/04号

今回は、メルマガの文字数制限に入らなかったとのことで、2通で来ています。

文字数をカウントしたら26900文字でした。定型のヘッダー/フッターがあるので本文はそれより少ないですが、それにしても凄い文章量ですね。ほんと尊敬します。

 

今回もズバッと要約していきます。個人的にメモしておきたい内容に絞っていますのであしからず。

 

要約:Vol.1231:水曜正刊:通貨の価値評価の根底にあるもの(1)

   Vol.1232:水曜正刊2:通貨の価値評価の根底にあるもの(2)

 

※カッコ内は私の感想です。

 

■1.戦争をめぐる西側メディアの報道についての評論

■2.多要素からの、状況論理でいえば

■3.メディアは自滅に向かっている

■4.学歴エリートが組織を衰微させるという原則

■5.漱石の『私の個人主義

■6.エージェントを使うCIA

■7.米国が陰謀の国になった原因は、英国の金融資本

・以前から著者が述べていることですね。

 日本で我々が触れるニュースは、ウクライナからの情報は正しくて、ロシアからの情報は100%フェイクと言います。実際はそんな事はないでしょう?という内容のものです。

 かなりの文章量で詳細に述べていますが、「我々の触れるニュースはいつも偏りがあるものだ」という事を理解しておけばいいでしょう。このメルマガの内容も、100%正しいとは思えない。著者のファンタジーが多分に含まれていると思います。

 

■8.通貨の価値信用について

・通貨というものについてのおさらいですね。ここは以下を抜き出して終わりとします。

銀行は、国債を日銀に売って現金に変わり、当座預金がじゃぶじゃぶになっています(ゼロ金利の日銀当座預金563兆円)。

しかし、世帯・企業がもつ預金は増えず、設備投資の増加、商品需要の増加にはなっていない。これが日本のGDPの増加が低い理由です。

マネーサプライの預金が増えないのは、借り入れが増えないからです。借り入れが増えないのは、借金で設備投資してもROI(当貸本利益率)が見こめないからです。ROI(投資貸本利益率)が見こめないのは、GDPの期待増加率が低く、増加させた設備投資が、有効な利益を生まないからです。

 

■9.銀行のマネー創造の、信用の担保

銀行は、「何もないところから信用創造(預金マネーの増加)」をしているのではないのです。

(内容としてはこれだけかなと思います)

 

■10.ビットコインの信用は、どこから来るか

ビットコインの信用は、その価格で買う人が世界のどこかにいるということからの信用です。増えることがない、ある時の有名タレントのサインの価値のようなものですから、価格は、時代の人気によって、大きく変動します。この点、株価に似ています。

 

ビットコインは、国際送金でSWIFT回線を使わないので(インターネットで送金)、不法なマネーロンダリングや、適法の海外送金用の需要と人気があります。

(実際に需要があるので、「誰かが買うから」だけではないと思いますけどね。株もそうですよね、利益からの配当を期待する需要もあるわけで。第一、それを言うなら著者一押しの金だってそうですよね?誰かが買うから単なる金属に価値が付いてるわけで。バブル価格の原因が「人気」というなら分かりますが。)

 

■11.世界には、リンク型の通貨が多い

ETFIMFのSDR、シンガポールドル香港ドル人民元BRICs産油国の通貨

 

■12.ドル基軸通貨の体制の変更

・ドルは世界の外貨準備の60%に下がっている。今の基軸通貨の決定権はドルを一番多く持っている/使っている中国にある。

・インフレの中では量的緩和は実行できない。

・ドル基軸通貨体制は、「複数基軸の多極化」に分解する。中国、インド、ブラジル、南アフリカ、中東の産油国が、ロシアが提案した金・コモディティリンク通貨側に就く事は、は確定的な可能性に見える。

(これはどうでしょうかー。それに、「確定的な可能性に見える」ってなんじゃらホイ?)

 

■13.金・コモディティ・リンクの通貨

・「金・コモディティ・リンク制」と、各国中央銀行のCBDCが連結する可能性は高い。

・数年後には、デジタル化と重なる、複数の基軸通貨制でしょう。基軸通貨の多極化。

 (これもどうでしょうかね。)

AI産業革命の時代には、国民1人当たり1か月15万円のベーシックインカムを、実現できるかもしれない。AIが働いて商品を生産し、品質管理をして配送するからです。AIの、3Dプリンターのイメージの工業です。

(私もこういう時代を夢見ています。AIが自動的に生み出す富を、一部の富裕層が独占してしまうディストピアにはしたくない。しかし急にAI革命の話が入ってきたな。。)

 

■14.ロシアと中国の金・コモディティ・リンクの通貨

・以前にもあった話です。飛ばします。

 

■15.米ドルの、ペトロ・ダラー制

・これも以前と同じような話ですね。

 

所感

・文章量の割には、以前からの著者の主張を繰り返しただけだったなという印象です。

・ドル基軸通貨体制の崩壊は、著者がもう10年以上前から言い続けていますが、一向に実現しませんね。ドル(を含めたフィアットマネー)の価値が長期で減価していくのは間違いないと思いますし、価値不変な物を国際通貨にすべきとは思いますが、中々どうしてドルもしぶとい物です。

 

今日はこの辺で。